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てんぴぼし

借りている田んぼが二枚ある。
ブログでよく報告した田んぼとは別のもう一枚の田んぼ。コンバインで刈ったおーごにっく米の天日干し。ここがベストポジション。近頃カラッと晴れない。
籾を出しては入れ、入れては出す。
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来年は、全て稲木干しできるよう、稲木を「きらめ樹」材で検討中。
農的暮らしには田畑と共に、山の恵みを得られる里山が必要。
そして、その先にある奥山も必要。
里山と奥山。
それらを所有するということではなく、共有するということ。
共有するということは多くの人が介在するということ。
そこには、自由に出入りできる反面、節度が必要。
節度とは自然の理(ことわり)にそって振る舞うこと。
節度と自由が重なった時に初めて本当の自由というものが得られる。
自然の摂理から離れて暮らしている現代の私たちは、節度の意味や自由の意味を体得するには訓練が必要なのだと思う。
自然の摂理に即して生きていれば、自ずと自然の偉大さ優しさ恐ろしさ、人間の小ささ儚さ暖かさを頭ではなく身体感覚で体得し、多くのものに生かされて生きていけるということ、他を生かすことによって自分もより良く生きていけるということを体得できるのだろう。
自意識が巨大になっている現代人のセカイ。
私の場合、自意識が巨大になっている苦しみの鎖から一番解放されたと思えたときは、最小限の荷物を背負い荒野を一人歩いているときに雨が降り出した時だった。雨は私の体温を低下するとともに大地を潤した。自分の身を守るために知恵と技術をつけたいと願うと同時に、人の有り難みを真摯に覚え、また自然の恐ろしさと同時に分け隔てなく与えられる自然の暖かみを知った。
願わくば、そんな自然と人間の間にある理(ことわり)をいつも心に秘めながら在りたい。

(ken)
by perculkansai_ougo | 2011-11-18 01:31

日々のしかじか


by パーマカルチャー関西